フィギュア製作初心者にオススメの素材「石粉粘土」について、特徴、使い方など徹底解説!

材料

フィギュアを始めたい方に向けてよくオススメされている石粉粘土(ファンド)ですが、実際の製作でどのように使えばいいか分からない方もいるのではないでしょうか?この記事では石粉粘土の特徴や使い方、さらに効率的にフィギュアを作るためのワザについて解説します。

動画解説

文章を読むのが苦手という方にも伝えられるよう、ファンドの特徴や使い方を実際のファンドを触りながら解説する動画を用意しました。動画の方が良いという方はこちらをご覧ください。

自作フィギュア初心者にオススメの材料!「石粉粘土」の特徴・使い方!

石粉粘土ってどんな素材?

紙粘土と同様に乾燥することで固まる粘土です。完全に固まった後は水を付けても柔らかくなることもないので、最終原型の素材に適しています。

紙粘土との違いは石の粉を主剤とした粘土である点です。素材の目が細かい事から精度の高い造形が可能で、プロの原型師も実際に使用している素材です。

また、初心者でも扱いやすく、割と安価で手に入ることからもオススメされています。

基本的な使い方

水で調整しながら盛る、削る

紙粘土と同様で乾燥によって硬化してゆくので、固まるまでに形を整えてゆき、固まったあとは削って形を整える。さらに、厚みが必要な場合は追加で盛る。を繰り返すことで形を作ってゆく素材になります。

乾燥が進んできてもカチコチに乾燥する前であれば水を付けることで、柔らかくすることができるので、少量でよいので水を近くに用意しておき、手に付けながら作業を進めると良いでしょう。

保管する際は乾燥しないように

製作途中にファンドを何度も取り出すようなときには、ひとまず乾燥しないようパッケージを畳んでおけば良いですが、ちょっとした隙間から水分か抜けて固くなってゆくので、長期保存する場合はウェットティッシュなどと一緒にジップロックに入れておくと良いでしょう。

効率的に作業を進めるためのワザ

基本的なファンドの使い方を知ることで十分作業を始められるかと思いますが、以下ではさらに効率的に作業を進めるためのワザについて解説します。

硬化を早めるワザ

乾燥によって硬化する素材なので、水の蒸発を促進することで硬化を早めることができます。

冬場など寒い時期は水分が蒸発せず、なかなかファンドは固まらないということも多くなってきます。これらの技を使って効率的に作ると時間をもて余すことなく楽しく作業を進めることができるでしょう。

薄く盛る

厚く盛ってしまうと内部の水分が蒸発するまで、より時間がかかるようになるので、薄く盛りつけて、乾かしてを繰り返すと良いでしょう。

温風で乾かす

さらに硬化時間を短縮したい場合は、ドライヤーやヒーターなどを使って温風を当てることで硬化を早めることができます。薄いものであれば数秒~数分で完全硬化させることができます。

オーブンで焼く

大き目のパーツなど分厚く盛りつけた場合には、ドライヤーだけでは表面が乾燥するだけでなかなか中心まで固まらず柔らかいままといったことも往々にしてあります。

厚めのパーツを作った場合はオーブンで焼くなど、ファンド全体の温度を上げることで乾燥を促進させることができます。ファンドは石の粉をベースにした素材なので基本的に燃えはしませんが、扱いには注意してください。

ただし、オーブンで焼く場合、あまり高熱で熱するとファンドの中心部分が沸騰するせいか内部がスカスカになってしまうので注意が必要です(体験談)。

追加で盛り付ける際のコツ

ファンドはパテのように接着力が強い素材ではないので、乾いた状態のファンドに上から盛りつけてもボロっと剥がれ落ちてしまうことがあります。また、盛りつけたファンドをしっかり密着させていないと削りだす際に接合面から割れていく可能性があります。

盛りつける際には固まったファンドの表面に水を付けてなじませた後に、少し柔らかくしたファンドをこすりつけるように盛っていくと、しっかりと密着してくれます。

表面を整える方法

ファンドは乾燥によって固まってゆくので、薄いスカートなどのパーツを作っていると、乾燥した部分を折り曲げた際にヒビが入ることが多くあります。

ファンドは水で緩ませることができるので、細かい傷であれば水で柔らかくして練りこむことで表面にある細かい傷やひび割れを埋めることができます。

やすりで削る前の段階になるまではこのように水でゆるめたファンドを盛りつけると良いでしょう。

タイトルとURLをコピーしました