マロミってどんなキャラクター?
マロミは2004年に放送された今は亡き今敏監督が手掛けた妄想代理人というアニメにでてくるマスコットキャラクターです。気が狂い現実と妄想の狭間を行き来する人々の傍らに存在する不気味でありながらも可愛らしいキャラクターです。
今敏監督は「東京ゴッドファーザーズ」や「パプリカ」など不思議でコミカルな世界観を映像作品としても非常に高いクオリティーで表現した作品を手掛けてきたアニメ監督であり、「妄想代理人」も同様に現代社会の闇を考えさせられる面白い作品となっています。
マロミを作るという際には、是非作品にも愛を持って頂けると楽しく作れるかと思いますので、興味がある方は是非アニメを視聴してみてください。
動画解説
実際の製作工程は動画の方が伝わりやすい部分もあると思いますので、解説動画も用意しました。ご都合よろしければ是非ご覧ください。
製作工程の解説
難易度:★☆☆☆☆
この記事で紹介しているマロミはシンプルなデザインですので初心者向けの題材になるかと思います。
いきなり人の形をしたフィギュアを作ると難しくて挫折してしまうかもしれないので、まずはマロミのようなデフォルメが強めのキャラクターを作ってみることをオススメします。
素材を準備する
今回は乾燥により固まる樹脂粘土という素材を使ってみました。一般的にフィギュアの原型に使われる素材ではないのですが、粘土自体に色が付がついており塗装なしで完成させられるので楽造形には良い素材かと思います。
調色した粘土を用意する
購入した粘土そのままではキャラクターの色と違なるので、粘土を混ぜて調色した物を用意します。粘土が足りなくなったときに、もう一度調色して粘土を用意しようとすると色が合わなくなるので、少し余るくらい多めに作っておくと良いでしょう。

用粘土は乾くと固まっていってしまうので、乾かないようにウェットティッシュと一緒にジップロックにしまっておき、必要な量だけ取り出しながら使います。

顔を作る
大きさのバランスを見ながら粘土を丸めていきます。ひとまず大きな面を占める濃い色の部分を作って、そのあと薄い色の部分をかぶせていくと作りやすいでしょう。

樹脂粘土は水で伸びるので、水を付けた指でつなぎ目をならします。乾燥したら目を作ります。

ヒゲなど細いパーツは薄く伸ばした板状の粘土をデザインナイフで切り出してボンドでくっつけます。

体を作る
体も顔と同様に面積の大きい濃い色の部分から作ります。体を曲げている部分にシワを作りましょう。このような細かい部分を指で作りこむのは難しいのでスパチュラという道具を使うと作りやすくなります。

体が固まったら手足を作って、ボンドでくっつけます。粘土が固まったら、水で柔らかくした樹脂粘土をつなぎ目に埋め込んで滑らかにしておきます。

仕上げる
最後に土台を作って、ボンドでくっつけて完成です。ボンドだけで不安定な場合は、曲がりにくい真鍮の針金を体に通し、土台に固定すると良いでしょう。(今回、目と耳を最後に付けてしまいましたが、顔を作る段階で付けた方がよいと思います…)

最後に
マロミの製作はいかかでしたでしょうか。
初めて作る方は意外と難しいと感じた方もいるのではないでしょうか。
最初はマロミようにデフォルメされた、自分の好きなキャラクターを完成させることで、粘土や道具に慣れていくのが良いと思います。
フィギュアが完成したら、作品をSNSにアップロードしてみてください。
どのような反応も必ずモチベーションアップにつながります!