派手な装飾や、素敵な服を着飾ったフィギュアはとても魅力的ですよね。
色々な技法はありますが、そんなフィギュア達も作りはじめは簡素な棒人形をベースとして作り上げられた物だったりします。
という事でこの記事では、フィギュア製作のベースとなる素体の作り方について解説してゆきます。
素体作りの手順
針金人形を作る
まずは作りたいフィギュアの大きさを見える化するために、完成サイズに合わせた針金人形を作ります。
用意するのは針金2本です。長さはフィギュアの身長の2〜3倍あれば十分かと思います。
用意した針金は図の青と赤の線で示すような形にしておきましょう。

下準備ができたら図のように青色の針金の折れ目をねじって頭と胴体を作り、続けて赤色の針金を肩あたりの隙間に通して腕を作ります。

出来上がったら、立ち絵などをPCの画面に映したり、印刷たりして頭身が合うように調整しましょう。
この時、肩や腰、手や足の位置も合わせて針金を曲げておくと関節の位置がイメージしやすくなるかと思います。
パテを盛って間接作り
次は、針金人形にパテを盛って骨と関節を作ります。
この時、お尻の丸みなどを意識して作っておくと素体にポーズを取らせたときに完成形をイメージしやすくなります。

完成!
硬化したら素体の完成です!

次のステップへ
ひと段落したら、次のステップ顔造形に進みましょう!
終わりに
素体は製作するフィギュアのスケールを合わせ、ポージングを調整するために作成します。
特に人型のフィギュアはスケールが少しでも異なると大きな違和感が生じてしまうことがあります。
そこで、まずは等身を合わせた素体を作り、イメージに近いポーズをとらせ、ある程度完成時のイメージが見えてきたところで先に進めるのが一般的かと思います。
一方で、素体を作らず自分の感覚で好きなパーツから作っていくことも勿論可能です。
こちらは、自由度が高く表現の幅を広げることができるかもしれません。
しかし、作っていくうちに完成型が見えてくるため、スケールの変化が生じたり、製作前にイメージしていた雰囲気と違うなどの問題が起きやすいことからも、素体の製作からはじめることをお勧めします。
素体を作ってみよう!
まずは大きさ、ポーズを合わせるために簡単な素体を作ります。
動画解説
製作工程を動画にしてみました。良かったらご覧ください。
何を作るか、どんな見せ方にするか、構想をしっかり練り上げたら早速フィギュアの製作を始めましょう。